【cotaka連載4】うつ病をこえて〜2回目のメンタルセッション

この記事は、cotakaさんのブログの転載記事です。

cotakaさんはメンタルコーチである矢作のクライアントさんです。

矢作のセッションを受けて、5年以上にも及ぶうつ病を見事、完治されました。
cotakaさんが長年のうつ病をたった2ヶ月で完治させた軌跡の全てをこれから連載で語ってくれます。

楽しみにご覧ください。^^

今回は、連載4回目の記事です。

目次

僕は本当はさびしかったのだ

第1回と第2回の間のワーク第1回のセッションは、「僕はさびしい」という「状況」を「理解」して、終了した。

およそ2週間たって、第2回目のセッションだ。

2週間の間、なにもしないわけではない。コーチとはFacebook上(時にはメッセや電話)のやりとりで密に連絡をとる。

なぜなら、「ワーク」という名の「課題」を提出し、コーチにフィードバックをもらうためだ。

このワークという「行動」をすることが、コーチングがただのお悩み相談に終わらず、求める目標の達成や結果を出す秘訣であると思う。

人の人生は「行動」の積み重ねでできているのだ。

第1回と第2回の間のワーク

この期間行っていたワークは、「本当の感情を感じる」ということ。

それがネガティブであっても、ポジティブであっても本当の感情を感じて、それをコーチに毎日報告する。

これが、まあできない。

そもそも「本当の感情」というのがわからない。

何年も感情を感じないようにしていた(らしい)のだから、当然といえば当然だ。

そう簡単に「本当の感情」なんてものは見えてこない。

特にまだうつ病を患っていたときだったので、ネガティブばっかり出てくる。

無理やりポジティブを感じようと思っても、できない。

突然「僕はどこにいてもそのうち嫌われる」「よくわからないけど、きっと悪いことが起こるに違いない」なんてのが出てくる。

当時のワーク内容は今手元に全部控えてあるが、まあなんとも悲しいものばかりだ。

1人でいたら、耐えられなくなってワークを辞めてしまっただろう。

ただ、この時僕にはコーチがついていた。1人ではなかった。

コーチはネガティブを感じてもいいと言っていた。

むしろ感じられることが大切で、ネガティブをしっかり感じられるようになれば、ポジティブを感じられるになるという。

丁寧なフィードバックを毎日受けているうちに、僕はネガティブはもとより、ポジティブも少しずつ感じられるようになっていった。

第2回セッション

ネガティブもポジティブもいくらか感じられるようになって、2回目のセッション日を迎えた。

初めは他人との関係性についてのレクチャー。

セッション直前によくワークに出てきたネガティブだ。

当時の僕は自分の考えに固執するところがあり、人に何かを言われた時に、たびたび過剰に感じてしまうところがあった(今思えば、なぜそうだったのか理由もよくわかる)。

これについては「受け入れる」と「受け止める」の違いについて説明をうけて、理屈として納得した。本当の納得が来たのはもっと後だったけど。

幼少期のトラウマと向き合うセッション

そして、次は今回のメイン。トラウマセッションというセッションを行った。

1回目のセッションで出てきた、「僕はちゃんとしていなければ、もっと何かをしていなければ愛されない。」

さらに言えば「生きている価値がない。」というまで強いビリーフと向き合い、しっかりと感じ、そして別れる。

ワークを毎日行って、本当の感情が少しだけ感じられるようになっていたので、1回目のセッションのときよりもこのビリーフを自分がもっていることが実感できた。

すると、このビリーフの本質は、「本当は寂しかった、悲しかった」という幼少期の思い出と結びついていることが理解できた。

僕はその感情を一生懸命隠していただけなのだ。

そうしないと生きている意味がないと無意識に思っていたから。

子ども頃の自分を目の前に登場させると、1回目のセッションの時よりも、もっとさびしそうに見えた。

そして、「そんなにさびしそうにすることないよ。君はそのままで価値があるよ」と思えた。

本当の感情を感じる練習をすると、こんなにも感じ方が違うのかと驚いた。

子どもの頃の自分との対話で、「僕は無条件に価値がある」という新しいビリーフがごく自然に心に浮かんだ。

次回までのワークはインカンテーション

人の心は、なにもしないとおよそ2週間で元に戻ってしまう。

僕は「無条件に価値がある」という新しいビリーフを心に根付かせるため、次のセッションまでの間、インカンテーションというワークを新しくコーチから教えてもらった。

インカンテーションとは、毎日20分以上、体を力強く動かしながら根付かせたいビリーフを言うという方法だ。

これを3週間続けると、実は現実と想像の区別が苦手な脳は、そのビリーフを現実のことと認識するようになる。

よくにた方法にアファメーションというのがあるが、これは言葉だけを唱える方法で、アファメーションに比べてインカンテーションは30倍の効果があると言われている。

言い換えれば、インカンテーションでは21日間かかる新しいビリーフの植え付けが、アファメーションでは600日以上かかるということだ。

僕は迷わずインカンテーションを選んだ。なぜなら早く自分を変えたかったからだ。

通勤の徒歩時間がちょうど20分だったので、僕は毎日2回、「僕は無条件に価値がある」というビリーフをインカンテーションで根付かせることにした。

そして結論から言うと、このインカンテーションは成功した。

僕は初めて「僕は無条件に価値がある」と思えるようになったのだ。

・・・と思っていた矢先、ある事件が起こった。

>第5回へ続く

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