身近な人にモヤモヤが繰り返されている時その3

千葉、海の近くの自宅リビングにて、、

「身近な人に対してモヤモヤするのが
 繰り返されている」
というテーマで
セッションをしました。

今回はその3です。

→その1(最初にやること〜感情解放〜)

→その2(自分の根本へ戻る〜許す〜)

「次は相手の中に
入っていきましょうか。

相手の考えや感情をメタ認知する。
メタ認知とは
もう一人の自分が
客観的に認知することです。」

「相手の中に入ることなんて
できるんですか?」

「うん、できますよ。」

ここで
相手の中に入る技法を使いました。

NLPではポジションチェンジ、
ゲシュタルト療法では
エンプティチェア、
というとてもポピュラーな
心理技法です。

「相手の中に入ってみて
何がわかりましたか?」

「うんと、
悪気はないことは分かりました。

ただ、思考停止していただけ。
自分はダメだと、
申し訳ないと思っているようです。

ダメだと思うほど
やらなければいけないことが
抜けてしまう。」

「そうそう、その通りだと思います。」

「そこから自分に戻ってみて
気づいたことはなんですか?」

「気づいたことは、、、
自分と相手は違うということです。

私は、自分と相手が違う、
ということを
本当の意味で
分かっていませんでした。

どこかでは
私と同じようにできて
考えて当然だと
思っていたのかもしれません。

そもそも、年齢も20歳くらい違うし、
育ってきた環境も違うし、
学んできたことも違うし、、。

それを私は私の
”ちゃんと”という軸で
押し付けていたのかもしれません。

そうしないと
社会でやっていけない。
スタッフは大変なことになる、
と過剰に心配していた。

いや、自分が怖かったんだ。

ちゃんとできた方がいいけれど、
それだけでなく
私の過去から積み上げた感情が
圧力みたいな感じで
出ていたんだと思います。

そりゃ、相手も
思考停止になるのも
なんか、わかります。

教えてもらっているというより
責められている感じで
怖かったんだと思います。」

「それはすごい気づきですね。
素晴らしいです。

その通りだと私も思います。
相手はAさんのように起業するほど
今は仕事に意識があるわけではない。

まずは、
目の前のことを
なんとかこなすのに
精一杯というか。

怠けたいわけではない。

Aさんと
仕事に対する
心構え、スキル、量、考える力、
全てが違っている。

こう言ってはなんですが、
Aさんが思うより
差があるんだと思います。

それが悪いということではなくて。
まだ本当の仕事を知らないというか。」

「本当に、そうですね、、。
そうか、
私の期待が大きかったんですね。

もっとできて当たり前というか。
そもそも、自分と違うのか。。。
そりゃそうですね。」

「そうそう。
今の自分と相手に
何が起こっているのかは
だいたい分かりましたね。

その上で、
ではここから
何をすればいいのか、
をフィードバックしていいですか?」

「はい、お願いします。」

「影響を与える側である私たちは
こちらから降りて、
迎えにいかないといけないんです。

これはお客様に対してと
同じなんですが。

大袈裟に言えば、
本当の人のマネジメントは
初期の段階は
相手にもよりますが
”愛着形成”のようなニュアンスを
やることになります。」

「愛着形成?
親が子供に対する接し方
みたいな感じですか?」

「そうです。
相手を馬鹿にしているのではないです。
そのスタッフさんは、
きっと自分に
自信がないのは分かりますね。

仕事うんねんの前に
前提として自分に自信がない。
自分を肯定できていない。
だから自分を信じていない。

まるでできない自分を
証明するような行動をします。

無意識に体が固まって
動けなくなっています。

というのが
心理学的な私の見立てです。

ですので、
仕事のやり方を教えると同時に、
人間としての心の成長を助ける。

自ら動くようなスタッフを
育成するには
自尊心の形成を
サポートするんです。

別にそこまでやらない、
という選択肢も
もちろんありますよ。

新しくスタッフを入れて
そちらに期待する、
という案もあります。

ただ、正直、
この地球はうまくできていて、
自分のところにくるスタッフは
同じような感じの人で
繰り返されたりするんですが。笑

Aさんは
もう1段階深く相手と関わってみる
ことを試してみたいか、ですね。」

「試す、ということでもいいんですね。

それならば、試してみたいです。
これはきっと
私の問題であり、
成長でもありますよね。

自分を許し、相手を許せるか。
前提として尊敬して
関わり続けること。

本当のマネジメントを学ぶ時、
ということですよね。

考えてみれば、
私が尊敬する経営者の方は
この領域をやっていると思います。」

「その通りですね。
本当のマネジメントを学ぶ時
かもですね。

具体的には有名な書籍
「人を動かす」にも
書いてある内容です。
あれは「愛着形成」を
やっているんです。

最初にこちらから
迎えにいく。

褒める。
承認する。
先に相手に興味を持つ。
できたことを言葉にする。
存在を認める。
でもお願いしたいことを伝える。

できていないところを
指摘するのではなくて
一緒にやる。

何度も一緒にやる。
承認する。

笑顔を向ける。

こうして言葉で言うと
陳腐なものに
聞こえてしまうかもですが。

本質は
こういう当たり前の言葉に
集客されてしまうんです。

でもそれを本当に
毎日やっている経営者は
多くはないのかもしれません。

自分もされたことないかもですし。

時間は最初はかかりますよ。」

「なるほど、褒める。
興味を持つ。。。
うーん、本当の意味で
心の奥では
興味を持っていなかった
のかもしれません。

相手ではなく、
できていないところに
興味を持っていた。

なるほど。
結局自分の成長ですね。
うーん、深いなーー。
はーーー。

でもなんか、
すごくスッキリしました!
ずっとずっと繰り返していた
人の関係性において、

糸口が見つかったように
思います。

本質に戻るのですね。
解決策が明確になりました。

でも自信がないので
マネジメントの
やり方はまた教えてください。」

「もちろんです!
すごくスッキリしたんですね。
よかった。

新しいビリーフは
何がいいと思いますか?」

「うーん、ちゃんと、、しない?」
いや違いますね。
何がいいだろう?
分からないです。」

「分からなくていいですよ。
そんな時は、今回みたいに
分かる人に聞けばいいんです。

新しいビリーフは
例えば

・ちゃんと違いを許していい
・ちゃんと感情をわかっていい
 そうすると結局進む
・頼っていい

とか、この中でどうですかね?

「頼っていい?
え!?
頼る??

頼るとう概念が
自分の中にありませんでした。

頼る?
頼っていいんですか?」

「あはは、
すごいびっくりされていますね。

そうそう、頼っていいですよ。
自分でちゃんとやらないといけない、
と無意識に
思い込んでいたようですから。

今回だって、心のプロに頼って
解決に至っていますよね。

一人で考えると同じところを
グルグルする。

自分が頼れるようになると、
相手も頼ってくれるようになりますよ。
本当の意味でね。」

「確かに。
頼っていい、がいいです!

なんかすごく気が楽になります。
頼っていいなら、
答えを教えてもらえるなら、
全く違う世界で
生きるような気がします。」

こうして、Aさんは
スッキリして帰られました。

その後、
そのスタッフさんとの関係性は
すぐに良い方向へ
変わったそうです。

Aさんは
そのスタッフさんが
できていたこと、
やってくれていたことを
見えるようになったそうです。

やってくれない、ではなくて
一緒にやるようになりました。

少し経ち、
スタッフさんは
Aさんがいない時にも進んで
トイレもピカピカに磨いてくれるように
なったそうです。

「なんか安心して仕事できます」
と言ってくれたそうです。

それは
Aさんが安心しているからだと
Aさんも気づいていました。

〜〜

さて、あなたは
身近な人でモヤモヤを
繰り返している人はいますか?

あなたはこれを読んで
何を感じましたか?

→感想はお気軽にこちらまで
送ってくださいね。

あなたの中で
もう卒業していいビリーフがあって
うずうずしているのかもしれません。

ここまで読んでくれて
ありがとうございました。

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