「人の目が気になる」原因と解決策

「人の目が気になる」ってことありませんか?

私は以前はずっとそうでしたね。

今回は心理学とコーチングの観点から「人の目が気になる」原因と解決策を解説します。

目次

現状、こんな感じにはなってませんか?

他人の目、世間の目が気になって
こんな状態になっていませんか?

・素の自分を出せない


笑いが不自然になっていたり、
相手が望んでいること、空気を読んで
相手に合わせていないでしょうか。
そうすると、後になってげっそり疲れますよね。

・本音を言えない

「今日何食べようか」となって
本当は自分は「揚げ物の気分ではない」のに
本音を言えないってことないですか?

・断れない

自分はすでにいっぱいなのに
ゆっくりしたいのに、仕事を引き受けてしまう。
本当はその人と一緒にいるのが微妙な感じなのに
誘われたら、断れない、、ってことないですか?

・外見が気になる

私は外見がとても気になっていました。
顔の肌荒れが酷かった時、変とか思われているんじゃないかと
心ここにあらずでした。
あと、過剰に自分が太っていると思っていたり、、。

・言われたことが頭が離れない、クヨクヨする

これも私もありましたねー。
あの時にされた態度がが、自分が下に見られているみたいだと感じたり。
自分が言ったことにクヨクヨ後悔したり。

・「すごい」自分でいないといけない

なんとなく「すごい」と言われないといけないと思っていて
自分を上に見せることも無意識にしていたように思います。

私自身、このように以前は、かなり人の目を気にしていました。

今回ご紹介する解決法で、気にする方法が減っていきました。

人の目を気にすることは悪いことばかりではない

人の目を気にすることは、いいこともあります。

・基本、優しい
・空気読める
・嫌な印象を持たれにくい

など、人からは信頼されたりもします。
よって、大事な仕事を任されたり、なんてこともあるかもしれません。

人の目を気にしすぎる落とし穴

良いこともあるのですが、やはり過剰だと苦しくなりますよね。

・我慢を続けないといけない
・自由がなくなる
・自分の意見がわからなくなる
・あっち立てれば、こっち立たず常に振り回される・・・

などなど。

人の目を気にして我慢するので、
突然爆発してしまうなんてこともあるかもしれません。

常に気を張っている感じで、苦しいですよね。

人の目が気になる原因とは

「人の目が気になる」原因は主に2つあります。

1.心の根っこにある思い込み
「嫌われてはいけない」
「不機嫌にしてはいけない」

2.人の目を気にすることでメリットがある

原因1.心の根っこにある思い込み

人の目が気になる人は、心の根っこに自分を制限する思い込みがあります。
この思い込みは心理学では「ビリーフ」と言います。

この特性の方の思い込み(ビリーフ)は

「嫌われてはいけない」
「不機嫌にしてはいけない

この2つであることが多いんです。

この2つの言葉を声に出してチェックしてみてください。

「うん、そうだ」と当然と思い込んでいたり、声に出すと「嫌な感じがする」場合はこの思い込みを持っていることがわかります。

なぜこの思い込み(ビリーフ)が染み付いたのか?

なぜこの思い込み(ビリーフ)が染み付いたのか?
それは、ズバリ幼い頃、自分を守るためのルールとして学んでしまった可能性が高いです。

どういうことかというと、
幼少期、親の望む通りにしないと親から強く怒られたり、親が不機嫌になったりした。

そうすると小さな子供としては「怖い」と感じるんです。

親に嫌われたら、、
1人になる、孤独になる、生きていけない、と察知してしまう。

安心してこの家で生きることはできないと生存本能に直結してしまうわけです。

(無意識なので覚えてない方もいると思います。)

そうして、このビリーフが深く刻まれてしまった。

親を気にして、嫌われないようにすれば、
自分は安全に生きられる、
自分は愛してもらえるかもしれない、
と学んでしまったということなんです。

ちなみに、、

<もし近くに親がいなかった方の場合>

近くにいた人(先生や、兄弟、祖父母など)と同じ関係性にあったと考えられます。

<もし親に強く怒られた経験がないよ、という方の場合>

親が忙しくて、疲れていた顔をしていたなども子供は繊細にその空気を感じ取ります。

そして、親がこれ以上不機嫌にならないよう、自分というよりは親を守るために
「嫌われてはいけない」
「不機嫌にしてはいけない
という思い込み(ビリーフ)が入ったケースもまれにあります。

ということで
「嫌われてはいけない」
「不機嫌にしてはいけない」
というルール(ビリーフ)は自分を守るために、自分で潜在意識に刻まれてしまったわけです。

「親の目を気にする」→「人の目を気にする」になった

心理学では主語がなくなるということがわかっています。

親の目を気にする、だったのが主語がなくなり、人の目を気にする、になってしまったんです。

親の目を気にする

人の目を気にする

人の目とは、親の目、だったんです。。

私はこれを知った時、あいたたたた・・確かにそうかもと思いました。

人の目を気にすることで他の癖も身についてしまった

人の目を気にすることで、他の癖も身についてしまうこともよくあります。

人の目を気にするがゆえ、「相手を優先してしまいます」。

そして
「自分の本音を表現しない」癖がついてしまいます。
自分を表現する機会が極端に減るわけです。


あまりに自分の本音を表現していない。

自分の中の意見とか、望みとかが揉まれない、考えなくなる。
そうすると「自分がわからない」癖がつきます。

やりたいことがわからない、
好きがわからない、
という感じです。


好きがわからないから
「自分の機嫌をよくできない」癖がつきます。

自分自身と脳内で良い対話をしていないので
自分を信頼できなくなる。
「自信がない」癖が強まります。

結果、生きづらい人生になってしまう・・。

うーん、きついですよね。

原因2.人の目を気にすることでメリットがある(二次的利得)

原因2は人の目を気にすることでメリットがあるということです。

これは心理学では「二次的利得」と言います。

よくない行動を反対側から見ると実は、メリットを得ているということです。

よくない行動で、「嫌だ」と感じているのに、
実は、「安心」という感情も感じていたりするんです。

だから、このよくない行動をやめられない。

直接的(一次的)なわかりやすいメリットではなく、
間接的(二次的)なメリットということです。

「二次的利得」とは、アドラー心理学では「原因論」と同じ意味です。

ここで質問です。

「もしも、人の目を気にすることのメリットがあるとしたら、それは何ですか?」

この回答を考えてみてください。

嫌なことばかりでなく、いいことがあるわけです。

「もしも、人の目を気にすることのメリットがあるとしたら、それは何ですか?」

「嫌だ」という痛みの感情の裏側には、実は「安心」などの快楽の感情もあるんです。

私はこのメンタルコーチになって10年になります。
セッションで何度もこの質問をしてきました。

実は、ほとんどのクライアントさんが同じ回答に辿り着いたんです。

びっくりです。

さて、

人の目を気にするメリットとは??

メリットは

本当にやりたいことにチャレンジしないで済む

人のことばかり気にしていると、実は自分に集中しないですむわけです。
一番大切な自分から逃げることができてしまう。

この人がこうだから、
あの人がこうだから、

だから、気にして機嫌を取らないと、、
そうしないと安全に生きられない。。

ととても昔に作ったルールに自分を縛っているけれど
本当は、自分が自分と向き合うことが怖いわけです。

本当に自分に集中し、実は心の奥でやりたいと願っていることをやらないで済む。

それをやって、うまくいかないことで笑われることを体験しないですむ。

チャレンジしないことは転ばないで済むから、安心なんです。

ぬくぬくと、現状維持で十分・・・。

ここまでで、「きゃあーーー!!」と悲鳴をあげている方がいたらすみません。笑

「人の目を気にし続ける人生」と「自分に集中する人生」どちらを選ぶのか?

「人の目を気にし続ける人生」と「自分に集中する人生」どちらを選ぶのか?

私はこの二次的利得を知って、自分と向き合った時に、本当にそうだなと気づいたんです。

そうか、私は本当にやりたいことをやらないメリットがあるんだ。

それで「人の目を気にしてしまう」という癖にしがみついていたのか、、と思いました。

それで自分と向き合いと思ったんです。

本当にやりたいことをやって、人生を前に進めたいと思いました。

「自分に集中する人生」を選び、自由になろうと思いました。

色々きつい話もしてしまったかもしれません。

安心してください。
このあと解決策の話をしていきます。

誰でも、自分と向き合うことでこの癖を変えることができます。

解決策2つとは

クライアントさんとセッションしていく中で解決策はいろんなアプローチがあります。
ここでは2つ紹介しますね。

1.日記を書く
2.暴露療法

解決策1.日記を書く

簡単な方法としては、日記を書くことがとても効果があります。

1日にできれば、3ページくらいつらつらと思うがまま、頭のなかにあるモヤモヤ、感情をただ吐き出してください。

書くことがなければ「書くことがない」とひらすら3ページ書くのでも大丈夫です。

その中で、もし出てきたら
その人の目を気にしてしまったことについて、こんな質問の答えを書き出してみてください。

・どんな感情?(悲しい、寂しい、怖い)
・本当はどうしたいのか?
・本当に言いたかったことは?

その人の前で、本当のあるがままの自分でいれなかったのも当然です。
そういった癖で長年自分を守ってきたので、いきなり違う態度を取るのはハードルが高い。

だから、まずは日記の中で、本音を書いて出すわけです。

日記には4つの効果があります。

日記の4つの効果

①自己認知
②自己理解
③感情のデトックス
④自分が「わかってくれている」感覚

誰にも見せない前提でありのまま溢れてくる言葉を出すと、自分がなぜ、苦しいのか、何を考えていたのか、見える化されます。

そして、自分は本当はどうしたいのかが、どんどんわかるようになる。

これは自己認知であり、自己理解になります。

自分がわかること、理解できることって癒されるんです。

さらに、感情も書き出すことで、デトックスが起こります。
感情は貯めるのではなく、出してしまう。
そうすると、ふーっと安心に入ります。

日記を書くと、書いた自分と、その文字をみた自分、2人の人格が出てきます。
自分が、自分をわかってくれていると感じるわけです。

自分との信頼関係が強化されます。

そして、日記でありのまま本音を表現することを行動するので
どんどん
「自分を表現していい」ビリーフが強まっていきます

「嫌われてはいけない」
「不機嫌にしてはいけない」
というビリーフに対して

「嫌われてもいい」
「不機嫌にしてもいい」
という刷り込みはあまりうまくいかないんです。

だって、やはり人間は嫌われたくないのは当然だから。

これを緩めるのは別の角度からアプローチするわけです。
嫌われたくないのは当然なんだけど
→「自分を表現していい」ですよね。

私は私、あなたはあなた」なんです。

本音を表現すると、自分という存在を確立されていきます。

自分のメンタルが強くなっていきます。

日記で書けば書くほど、自分の意見をもっと表現したくなってくる。
自分と繋がれるので、結果的に人の目が気にならなくなります。

日記を書くというのは心理学的には「認知療法」にもなります。

解決策2.暴露療法

暴露療法」というのはほとんどの方が馴染みのない言葉ですよね。

心理学ではポピュラーな方法になります。
これは、単純に「慣れる」という方法なんです。

コーチング的には「リハーサル」と言って同じ意味です。

日記で、本音をどんどん書いて、解放していきますね。

自分がどうしたいのか、を理解する。

そうすると、今度は自分の中だけじゃなくて人へと、表現するステップに入ります。

これもいきなりその場でできるのはハードルが高いので、リハーサルするわけです。

コーチや信頼する人など、相手がいれば、その人と一緒にリハーサルする。

もし相手がいなければ、1人でやってもいいです。
目の前に人がいると想像して、ぶつぶつ言うだけです。

例えば、こんな感じ。

仕事をもう引き受けられないのに断れない時の暴露法(リハーサル)

また上司から仕事を頼まれたとします。

「まさこさん、この仕事明日までにやっておいて」

今までは人の目を気にして、誰かがやらなければいけないし、嫌われたなくないから

「あ、はい・・・。わかりました」

と今までは言っていた。

〜〜〜

ここで暴露法(リハーサル)です。

「あ、。。すみません。
実は今、私も仕事がいっぱいです。
Aの仕事のあとならできます。
来週になります。それでもよろしいでしょうか?」

こんな感じで、いきなり上司の前では言えないのでまずは家でブツブツ言ってリハーサルするわけです。

そうしてとにかく、良い行動に慣れる。
何度もやって、慣れる。慣れる。

そうすると、いざその時がきた時に、、おめでとうございます!!
できるようになるんです。

人の目でなくて、自分の本心を大切にできる経験を積める。
こうやって少しずつ慣れていくわけです。

日記だけでなく、現実をかえる行動が本当に人生を変えることになりますよね

ちなみに、人の目を気にしすぎてもう生きづらい、きつい場合
いいかげん劇的に変わりたい場合は、メンタルのプロに相談するのもおすすめです。

まとめ

まとめますね。

・原因1.心の根っこにある思い込み(ビリーフ)
「嫌われてはいけない」
「不機嫌にしてはいけない」

・このビリーフができてしまったのは幼少期の親との関係
 自分を生存を守るため

・原因2.人の目を気にすることのメリット
「本当にやりたいこと挑戦しなくていい」メリットがあったのかも。
先に進まないのは、安心の感情を維持できるから。

・解決策1.日記を書く
自己認知、自己理解、デットクスが起こり、自分がわかってくれていると感じられるようになる。

解決策2.暴露療法(リハーサル)
とにかく慣れるといい。

・自分の本音の表現することに慣れる
 「自分を表現していい」ビリーフが強まる。

・誰でも人の目ではなく、自分の本音を気にするようになっていける

・そうしたら、自分と繋がる感覚・安心感もっと幸せに、自由になれる

いかがだったでしょうか?

読んでいただき、ありがとうございます。

the answerメンタルコーチングでは、こういった「人の目を気にしてしまう」を突破し、本当にやりたいことに集中する人生にする、自由になるセッションを行っています。

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