プロのメンタルコーチ勉強会開催報告2022/7/10〜前世療法をマスターする

2022年7月10日(日)はコーチスキルアップのための勉強会でした。

今回のテーマは、

「前世療法をマスターする」

です。

今回は、れいこさんが概要をまとめてくれました。

前世療法とは

前世療法は、ヒプノセラピー(催眠療法)の代表的なものの1つです。
→ヒプノセラピーの詳細はこちら

前世というのは、今回の人生よりも前の人生のことを指します。(前世の中には、人ではない前世もあります。)

ヒプノセラピーには、私たちは、魂自体は変わらずに、自分を知り、魂を成長させるために何度も生まれ変わっており、過去に途中になってやり残している課題を今回の人生でもう一度トライしているという考え方があります。

そして、その魂が幾多の前世を経て経験した記憶は、潜在意識に全て格納されていると考えられています。

前世療法は、潜在意識にある、今の自分に必要な前世の記憶に直接アクセスして思い出し、自分ではわかっていなかった前世の痛みを癒す心理療法です。
痛みが癒されることで、今起きている心の悩みに対して新しい解釈を持たせ、前に進む効果が期待できます。

前世療法によって体験するイメージは本当の記憶なのか?

思い出して体験するイメージについては、前世の内容のおそらく80%は実際の記憶、10%がシンボルや比喩、残りの10%がゆがみや偽りということが、精神科医の分析によってわかっています。

ゆがみについては、前世(=過去世)の記憶は、一種の歴史小説といった性格を持っており、お話はファンタジーや創作、ゆがみ等が含まれるかもしれないけれど、その核心はしっかりとした正確な記憶で、自分の役に立つものだということです。

核心の中に真実がある為で、そこは信頼できそうですね。

自分の中から自然に浮かび上がるイメージがどんなものであれ、今の自分に必要なメッセージが含まれているので、自分に対しても、クライアントさんに対しても、大切に扱っていきたいと思います。

アクセスできる前世の例と、セッションの効果

前世療法のセッションでは、コーチの誘導により、少しずつ生まれる前の過去世に退行していきます。

アクセスできる前世は例えば、
・怒り、悲しみ、恐怖、傷心、罪悪感、制限的な決断(私には〜できない)の原因になっている前世。
・今世の人間関係に関わりのある前世。
・必要な能力を引き出すために必要な前世。
・どんなことでも、今世との関わりの中で興味ある前世。
などです。

また、前世療法のやり方には2パターンあります。
物語形式といって、一つの人生について年代ごとにイメージし、同じ人生を行ったり来たりして死の場面や中間生に入るパターン。
主要場面想起といって、悩みやトラウマに関連するいろんな国や人生でおこった主要な場面をいくつか潜在意識が選び出すパターン。
です。

中間生というのは、人生を終えてから生まれ変わるまでの間の生、または、1つの人生が終わり次や次以降の人生のことです。
休憩所のような感じで、安心して穏やかに生きられる、オアシスの人生といったイメージです。
魂にも休憩が必要なんですね^ ^

そして、前世療法の効果については、心理学者のフロイトが次のように伝えてくれています。

原因となった最初のトラウマ(精神的外傷)を意識化し、解放する。
(このプロセスを精神科医は浄化作用と呼びます。)
そして、その時の感情と学んだことを統合すると、非常に効果がある

どういうことかをthe answerとして説明させていただくと、以下のようになります。

まず、前世療法を施し、今回の人生で繰り返し出てくるトラウマ(そこまでいかなくても心の傷)に対して、過去世まで遡りその原因となった最初のトラウマを思い出します。

そうすると、思い出した記憶は顕在意識にあがり認知できるようになるので、例えば生まれてきた意味など、自分が知りたかったこととの関係性がわかり、心に解放(浄化)が起こります。
深い癒しがかかるということですね。

最後に、過去のその時の感情と、そこから学んだことを統合していくと、結果、新しい解釈が生まれて腑に落とすことができるので、今回の人生に活かすことができるわけです。

自分のことを深く知り、理解が深まりそうですよね。

実際にやってみました

勉強会では、約60分のデモンストレーションが行われました。

やり方は、主要場面想起のパターンを使用し、悩みやトラウマに関連するいろんな国や人生でおこった主要な場面をいくつか潜在意識が選び出す形で進んでいきました。

テーマとしては、なぜこの母親を選んで生まれてきたのか、ということについて取りあげられました。

セッションでは、クライアント役の過去世のシーンが、3シーンほど浮かび上がりました。

コーチとして客観的に見ていると、過去世の体験が、今現在繰り返している悩みと関連していることがよくわかりました。

今の悩みが過去世から続いていたこと、本当の望みは何だったのか、本当はどうしたかったのか、なぜこの母親を選んで生まれたのか。

全て、クライアント自身の中に答えがあり、クライアント自身が言葉にしていく様子を見て、このセッションのパワフルな浄化力や、心の底からの深い気づきを垣間みました。

コーチに言われずとも、自分からここ数年を振り返り、改めて繰り返していた悩みだったこと、どうすればいいかわかっていたことなど、認知していく過程が、とても印象的でした。

気づき

前世療法のようなヒプノセラピーでは、通常、気づくことをゴールにしていますが、気づいた後、クライアントさん自身が、今望んでいることを進めるために、どう新しい解釈を得るのかがやはり大切だと思いました。

コーチとしてクライアントさんと一緒にその場を体感し、クライアントさんの解釈を助けるフィードバックを磨いていきたいです。

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