2022年6月12日(日)は、コーチスキルアップのための勉強会でした。
今回のテーマは、
〜潜在的に癒して変わる、ヒプノセラピー(催眠療法)〜
です。
今回は、ふみさんが概要をまとめてくれました。
ヒプノセラピー(催眠療法)とは
ヒプノセラピーとは、潜在意識に直接アクセスして、肯定的な変化をもたらそうとする心理療法の一つです。
潜在意識の思考、感情、ビリーフに直接アプローチできる方法ですので、うまく機能すれば、とても期待できる手法です。
ちなみに、「ヒプノ」の語源は、ギリシャ神話の眠りの神「ヒュプノス(Hypnos)」からきています。
この神様、こめかみに翼が生えています。
なんだか、かわいいですよね。
the answerでは、潜在意識を顕在化し、認知行動療法をベースにしてクライアントさんと関わってきましたが、その点はこれからも変わりません。
今回は、さらなる進化をしていくために、これまでの方法技術の上に、このヒプノセラピーをプラスし、クライアントさんの変化促進や、コーチ自身の癒しや自己理解を深めることにつなげたいと思っています。
ヒプノセラピーはどこにアプローチするの?なぜ効果があるの?
潜在意識と顕在意識の間には、クリティカルファカルティというラインがあり、外部から何かを変えようと刺激があった時でも、「簡単に変わらないぞ」と、門番のように変わることを警戒しています。
そこで、ヒプノセラピーでは、このクリティカルファカルティをリラックスかつ、トランス(混乱)状態にさせる(=α波の状態)手法を使います。
どのような手法かと言うと、意図的に言葉を曖昧に使うことです。
曖昧な言葉によって、聞き手は自分自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈したり、混乱したりします。
それが、クリティカルファカルティを超え、潜在意識と神性意識に直接アプローチすることを可能にします。
その結果、普段は信じられないような捉え方を、短時間で埋め込んでしまうことができるというわけです。
催眠状態とは
さて、催眠療法と言われると、どこか怪しいような、非科学的なイメージが浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、今の日本では、まだまだなじみがないような感じもしますが、実際の医療現場でも使われていますし、大学の心理学科で取り扱われていることもあるそうです。
どこか怪しいような怖いようなイメージがあるのは、もしかしたらテレビなどで他人に操られたり、自分の意思が弱まったり、騙されていたりする様子を目にしたことがあるからかもしれません。
だとしたら、それは誤解だったということも、今日の勉強会でよくわかりました。
今日の勉強会で、私がイメージしやすいと感じた催眠状態の表現3つをあげるとしたら、
・起きている状態
・リラックスした状態
・イメージが浮かびやすい状態
でした。
例えば、リラックスしてテレビなどを見ている時や、朝起きたばかりの時、または映画やドラマの登場人物と一体化している時などは、催眠状態と言えるそうです。
また、レモンや梅干しを想像して、口の中が酸っぱくなるような、現実と非現実が区別できないような状態のときも、催眠状態といえます。
このことからわかるように、催眠状態でも、もちろん自分自身のことはコントロールできます。
そして、催眠療法をマスターするということは、トランス状態(リラックスして自然な状態)に入る方法を学ぶということを、理解できました。
実践してみました
二人一組になって、一人がクライアント役となり、ヒプノセラピーをやってみました。
今回は、テキストにあったスクリプトを、落ち着いたリラックスした声を意識して読みあげていきました。
なぜなら、ヒプノセラピーが効果を発揮する、つまり、クリティカルファカルティを突破できるかどうかは、コーチの声が最も重要だからです。
初めてだったので、うまくできるかどうか、少し不安もありましたが、コーチ役のときも、クライアント役の時もリラックスすることができました。
他のスクリプトでも、やってみたいと思いました。
気づき
一方で、まだ良くなりそうなところも見えてきました。
例えば、文章と文章の間のとり方だったり、クライアントと一緒にその場を感じて想像することだったり。
もちろん、クライアントさんとよりラポールを築く、穏やかな声も練習したいと思いました。
ありがとうございます。