自己肯定感が低い原因を解説します。
自己肯定感とは
自己肯定感とは
・自分の良い部分、悪い部分もありのまま肯定している感情
・自分の価値、存在を肯定している感情
・自分を信頼している感覚
のことです。
前提として、「私はOK」と思っているかどうかです。
自己肯定感が低い原因とは
自己肯定感が低い場合の原因を解説させていただきますね。
心理学的には2つの要因があると言えるかと思います。
自己肯定感が低い原因1. 先天的なもの(遺伝子の型)
1つめの原因は、親から引きついだ自分の遺伝子の型が関係していると考えられています。
ポジティブ心理学の研究発表では、「幸せは48%が遺伝子」という研究発表があります。
<幸せの構成要素>
1.遺伝子 48%
2.環境要因 10%
3.日々の思考・行動 42%
幸福の遺伝子とは
私たち人間には幸福の遺伝子と呼ばれている「5-HTT」があり、これは「セロトニン」と呼ばれる脳内物質を運ぶ役割を持ちます。
両親からの遺伝によって、この遺伝子の型が「long-long」か「short-short」、もしくはlongとshortを持つ 「combination」のいずれかになります。
長い遺伝子「long」を持つ方が、効果的にセロトニンを運べるので、幸福度を感じやすいことが研究発表で証明されています。
つまり極端にいえば、
自分や目の前の出来事に対して肯定した視点で捉えることができるか、幸福を感じやすいかは、自分が親から引き継いだ遺伝子の型によって、48%決まっているとも言えます。
ちなみにこの幸福の遺伝子「5-HTT」の型は、欧米圏とアジア圏では大きく異なる比率であることもわかっています。
例えば、「short」を持っている比率が、白人では 58% であるのに対して,日本人では 95% にも達しています。
この傾向は韓国,中国などのアジア圏でも同様です。
統計的に白人よりアジア人の方が、肯定する力が強くない、ということが言えると思います。(Sen et al.(2004)の研究より)
自己肯定感が低い原因2. 後天的なもの(1-4歳までの幼少期の親との関係)
2つめの原因は後天的なものが考えられます。
特殊なケースもあるかと思いますが、
自己肯定感は、心理学的には、幼少期特に1-4歳までの環境が強く影響していると考えられています。
人間は幼少期に、身近にいる人との関わり合いで「自分という存在とは」を学んでいきます。
自分はありのまま生きていいのか?OKなのか?ということを学びます。
大体の場合は、身近にいる大人は両親の場合が多いですから、幼少期の両親との関係性が、自己肯定感と関係している、と言えます。
両親との関係において、トラウマと言える大きな嫌な出来事があった場合だけでなく、日々の小さな積み重ねで、自己肯定感が低くなることはよくあることです。
あるケースを紹介します。
ケース1
自分の下に兄弟が生まれてから、親からよく「お姉ちゃんだね」などと言われていた場合です。
子供としては暗黙のメッセージとして「お姉ちゃんだね(だから、ちゃんとしないとね)」と言われている感じを何度も何度も体験するわけです。
「ちゃんとしないと愛されないのだ」と無意識に思い込んでしまったりします。
ケース2
・親が忙しくて家にいる時は、いつも疲れた表情をしていることが多かったとします。
その場合、子供は「自分に微笑んでくれないのは、何か自分が足りていないのかもしれない」や「自分は親を喜ばれせることができない。自分には力がない」などと無意識に思い込んでしまったりするわけです。
自分の幼少期に自己肯定感が低くなる要因があったかどうかを探るのは、以下の質問に答えることで、わかる場合が多いです。
幼少期が関係しているかチェック質問
「自分が小さい頃、親に愛されるために、どういう振る舞いをしていましたか?」
あなたの答えはどうでしょうか?
例えば、私の場合は、
祖母と母がよく喧嘩をして、互いに怒っているのをみて、「ネガティブな感情を見せたり、感じたりするのはよくない」という思い込みを持ちました。
せめて家族の中で自分だけは「ネガティブな感情を感じないように」という条件の振る舞いをしていました。
そうすれば、否定しないですむ。
自分も相手も肯定できる、と思い込んだわけです。
この思い込みにより、私は怖い、悲しい、モヤモヤなどネガティブな感情を感じるたびに自分を肯定できなくなっていきました。
(この癖を変えて今は、自分を前提として肯定でき、安心できるようになりました。)
0-4歳の記憶はない、またはあえて記憶を忘れるようにした場合もあり、心当たりがない方もいらっしゃるかもしれません。
自己肯定感が低い原因まとめ
自己肯定感が低い原因をまとめると以下2つです。
1.先天的なもの
→そもそも生まれた瞬間からの遺伝子の型longが少ない可能性
2.後天的なもの
→幼少期の身近な人、親との関係性で自分が幸せになる条件をつけた可能性
2の後天的な思い込みに関しては、心の癖、思考の癖を変えていくことで、変えることはできます。
つまり自己肯定感を高めることは、メンタルのプロと一緒だとできる可能性が極めて高いです。
自分がこうでないとダメだ、を取り除くということなんです。
肯定できない根本となっている思考の癖を取り除く、ということです。
また、肯定できる癖を日々の日常でそういった訓練をしていきます。
いろんな角度で物事を見れる力を養っていきます
一度メンタルのプロの診断を受けてみるのもおすすめです。
もし興味があれば、体験セッションを以下からお申し込みくださいね。
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