怪獣のぬいぐるみをきた子

沖縄から成田へと戻る
飛行機の中で、、

「小さな自分は
なぜか怪獣のぬいぐるみを
ずっと着ているんです」

クライアントである
Yさんはそう言いました。

あなたがもし
幼稚園から小学生くらいの
自分をイメージするとき、

その子は
どんな格好をしていますか?

10秒で
ちょっと
イメージしてみてください。^^



Yさんの小さな自分は
なぜかいつも
怪獣のぬいぐるみを
ずっと着ているんだそうです。

普通に想像すると
かわいいですね。笑

なぜ
怪獣のぬいぐるみを
ずっと着ているのか?

質問しても
すぐには
答えてはくれませんでした。

~~~

本当に望んでいる現実を
作っていくためには
行動が大切です。

しかし、
ほとんどの人が
自分を信頼できず
良い行動ができません。

ですので
セッションの前半では
「自分との信頼関係を作る」
ことをやっていきます。

大概の場合は
自分で自分に
幼少期から
”ダメ出し”をしています。

いつも自分に
”ダメ出し”する人のいうことは
素直に聞けないですよね。

だから
幼少期の自分をイメージして
何度も話しかけることを
やっていきます。

これを
インナーチャイルドケアと
言います。

Yさんも
怪獣のぬいぐるみをきた
小さな自分へ
何度も何度も話しかけ
仲良くなっていきました。

しかし
1つだけ
気になることが
残っていました。

「美味しいと思えるものが
あまりないんです。
あまり食べられないんです」

Yさんはイタリア料理の先生です。

彼女の料理を
食べたことがある人は誰もが
「幸せだった」
「ときめいた」
と言います。

そう、彼女は
見た目も味も
心がときめく料理を
作る人なのです。

それなのに
自分で作った料理さえ
美味しく食べることが
少なくなっていました。

さて一体
何が起こっているのでしょう?

~~~

「今まで
心から美味しいと
思った時はどんな時でしたか?」

「それは
イタリアに行った時です!

イタリアでは
本当に何を食べても
おいしかったんです!!」

彼女がイタリアの話をするとき
目は輝き
いつもの倍は口を広げて
ニンマリして
とても楽しそうに
話してくれます。

本当に
イタリアが好きなのでしょう。

「イタリアでは
何を食べても
おいしかったんですね。

それでなんとなく
わかりました。

きっとそこで出会った人たちは
Yさんが今ここにいてくれる
存在自体を
心から歓迎し、喜んでくれた。

美味しい料理だけでなく
存在への
“歓迎と喜びの空気”も
一緒に味わって
食事をしていたのでは。

今は
その”空気”を感じられなくて
悲しくて、寂しくて
味がわからないのかも。

“こうしなければいけない”
という制限は何もない。

そういう場をもっと体験したい。

さらに
自分自身がそういった、
単なる料理教室ではない
空気の場を作りたい。

でも
まだ思うようにできていなくて
悲しい。

だから
はがゆさと悲しみがある。」

私の話を聞いて
Yさんはすぐに涙目になりました。

心の奥で
気づいていたのでしょう。

ゆっくりと頷いて

「うん、そうだと思います。

イタリアに行った時みたいな
時間を、、、

もっと、、、

過ごしたいんだと思う。。」

彼女は幼少期
忙しかった家族のために
食事を作っていました。

少しでも
美味しいものを食べて、
一緒にいることに
安心して喜びの空気を
感じることを
大切にしていた。

それが唯一、
自分が大切な人に
できることだったから。

改めて、Yさんと
本当にやりたいことに
向き合っていこうと
話し合いました。

イタリアに行けば
美味しく感じる

ではなく、

どこにいても
今ここを
自分でイタリアにすること。

あなたといれて最高。

という存在を承認し
喜び合う空気の
食事の場を提供すること。

まずは
自分が自分の存在に
喜びを伝え、食べること。

そんなことを
話しあいました。

~~~

そして
2日ほどたったとき、

小さな自分は
怪獣のぬいぐるみを
とうとう脱いだそうです。

おぉぉぉーーー
です。

怪獣のぬいぐるみを
着ていたくらい
お茶目な子です。

次は何を着てくれるのかと
私は少し
期待していました。

それが、

今度は
パンツ一丁で
走り回っていたそうです。

かわいすぎです。笑

怪獣のぬいぐるみを
着ていたのは
「自分を守っていたから」
と教えてくれたそうです。

存在への喜びを伝えることで
もう守る必要が
なくなったのでしょう。

よかった。

~~~

あなたの中の
小さなあなたは
今この瞬間
どんな格好をしていますか?

そして
どんな表情をしていますか?

小さい頃
何をして
周りに愛を与えていましたか?

そんなことを思い出せると

自分と繋がれて

私は私を
もっと好きになる。

もっと
信頼関係が深まります。

ちなみに、、、
私はといえば

スポーツ少年団に入っていて
バレーボールをやっていたので

その時の
緑のユニフォームを
いつも着ています。

一人だけ補欠だったので
色がみんなより
濃いんです。

それが恥ずかしくて
以前は
いつも隠れて
私をみていました。

それが切なくて
かわいくて、、ね。

それもまた良しです。

メンタルのセッションは
本当に楽しくて、最高です。^^

今日もありがとうございます。

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