イチローの引退会見(2019/03/21)の言葉にグッときた〜その2

前回、イチロー選手の引退会見にグッときたという話を、以下の記事で紹介させてもらいました。
>前回の記事へ

他にもまだまだグッときた回答があったので、シェアさせてもらいます。

子供達へのメッセージ

「野球だけでなく、“自分が熱中できるもの”が見つけられれば、それに向かってエネルギーが注げるので、そういうものを早く見つけて欲しいと思います。
それが見つかれば、壁に向かっていける。
それが見つからないと、壁が出てくると諦めてしまう。
いろんなことにトライして自分が向くか向かないか、というよりも、“自分が好きなもの”を見つけて欲しいと思います。

また、「成功したと思うんですが」という別のしつもんに対して、こう答えていました。

成功という言葉は嫌いなんです。何を持って成功というのかわからないから。
成功したいからやる、成功できると思うからやる、ではなくて、やりたいと思うなら挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ても後悔はない、と思うんです。

こんなにも長く続けて、結果を出してきた人だからこそ、意味がある言葉ですよね。
できるこことをやって、その中で結果を出すことが大切、ということではない。

あくまで、好きかどうか。
やりたいかどうか。

イチロー選手は本当に素晴らしい功績を残してきた。
だけど、彼としては、50歳まで現役を公言していたけれど、50歳までできなかったこととか、ここ直近の数年は結果を残せなかったこととか、結果を出せなかった部分もあるわけで。

誰かの思いを背負うといことは、それなりに重いこと。
簡単ではないので、疲れました。

とも言っていました。

まずは、

「好きかどうか」
「やりたいかどうか」

この答えを自分が知らないといけない。
自分の心に何度もこの問いを立てて、心が「やりたい」というかどうか。

私は、それをやりたいのだろうか?

そして、次に、それについて

「本当に素直にやる」

これが、未来を背負う子供達へのメッセージでした。
最高にかっこいいな〜〜。

(野球人生で)得たものは?

(得たことは)“こんなものかな〜”ということかな。
勝利することは大変なこと。この感覚を得たのは大きい。

答えはシンプルでしたね。

あれだけの功績を出したイチロー選手でさえ、当たり前のことかもですが、勝利することって大変だって感じている。

自分と向き合い、毎日毎日できる限りの努力を続けてきて、“この世は思い通りになんてならない”って、わかったということですよね。

勝利することにこだわることは、悪いということではないんだと思います。
その中で、では、勝利し続けることできないのなら、自分がこれをやり続けるために、どこにフォーカスするか、ですね。

「50歳まで現役」と公言していたが・・・?

最低50まではと本当に思っていたし、それは有言不実行になってしまった。
有言不実行の男です。
けれど、言葉にしたから、ここまでこれたのかなとも思います。言葉にするのは目標に近づく1つの方法ではないかなと思っています。

目標設定の大切さって、いろんな意見があると思います。
目標を言葉に明確にして周りに公言するということが大切、という人もいれば、言葉にしてしまうとそれ以上先に行けない、臨機応変の発展ができなくなる、という人もいます。

どちらも正しいのだと思います。タイプによりますね。

私は、やっぱり前者の方、イチローと同じ、目標を公言する方を選びたいと思いました。
それが、結果的には、やっぱり自分を超えられるように感じています。

引退を今までに考えたことは?

引退というか、そもそもニューヨーク行った時は、毎日クビになるんじゃないかと思っていました。毎日そんなメンタリティで過ごしていました。

言葉にしたら当たり前なのかもですが、やっぱり雲の上のすごい人も、自分と同じように挑戦し続ける限り、「怖さ」の中にいるんだと思いました。

まあそうだろうと思っていましたが、やっぱりそうでした。
ギリギリの中で、怖さの中で、戦っていたんですよね。

その中で、自分が後悔しないように、やりたいと思っている間は、やれることをただ地道にやるしかないんですよね。

以前、何度か「孤独」を感じていると言っていたが、その後は?

孤独を感じて苦しんだことは多々ありました。
今は孤独はないんです。
少し違うかもですが、アメリカに来て、僕は外国人になったんです。このことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までになかった自分が現れたんですよね。
この体験は、本を読んだり、情報を得ることはできても、体験しないと自分の中からは生まれないので。孤独を感じて苦しんだことはありました。
けれど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと、今は思います。
だから、辛いこと、しんどいことから逃げたいと思うことは当然のことなんですけど、でもエネルギーがる元気なときにそれに立ち向かっていく。そのことは、すごく人として重要なことなんじゃないかと感じています。

孤独はあっていいと思うと、言ってくれています。

孤独に限らず、辛いこと、しんどいことは生きていれば、必ずありますよね。
それに立ち向かっていくことが重要なんですよね。

孤独、しんどいことに向き合う。じぶんがどう感じているのかを深く知れば、誰かのこともわかるようになる。相手の救うというよりは、自分が救われたりね。

自分が、自分と、一緒に生きていくということなのだと思いました。

また、途中ここで答えるべきではない、その方が面白いでしょ、というような質問には、その理由とユーモアを交えて、しっかりと断っていました。

嫌われることを恐れず、自分の意見をいうことのかっこよさを改めて感じました。

また、野球は楽しいというのとは少し違った、というようなネガティブの感情も、50歳までできなかったけど、公言していたからこそ、ここまで来れたというネガの中のポジティブの感情も、そのまま素直に言葉にしていました。

自分がいつも何を考えているのか、何を大切にしているのか、という美学が明確になっていなければ、このように気持ちよく答えることはできないのではないかと思いました。

質問された方1人と1人とまっすぐ向き合っていた、そんな印象を受けました。

ほんとイチロー選手の生き方、言葉、かっこいいです。
イチロー選手、ありがとうございました!!
お疲れ様でした!

私も、自分と向き合い続けて、
最後に彼のように最高の笑顔ですっきりした気持ちで引退会見ができるように、自分を超えていきたいです。

ありがとうございました。

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