自分がなぜか思うように行動できない、という場合、
自分では気づいていないけれど、無意識レベルでは、自分の行動を制限する「思い込み」があります。
この思い込みを心理学的には「制限するビリーフ」と言います。
私たちの「制限するビリーフ」は、代表的なものが12個あります。
(交流分析より)
その12個のなかに「信頼してはいけない」をいうのがあります。
この「信頼してはいけない」は他の制限するビリーフと比べると、比較的、
・見立てするのが難しい
・突破するのにも、時間がかかりがち
ということがわかってきました。
ですので、「信頼してはいけない」ビリーフについて今回は、臨床の結果わかってきたことをシェアしたいと思います。
「信頼してはいけない」ビリーフの症状とは
「信頼してはいけない」症状としては
・自分を過剰に信頼していない
・だから、人のことも過剰に、信頼することができない
です。
自分が何かを決断したとします。
例えば、
例えば、私はアロマに興味が出てきたから、学校を行こうと考えます。
だけど、少しすると、
「私は本当にアロマが好きなのか?」
と疑い始めます。
さらに「学校を行って勉強したって、どうせできるようになんてなるはずがない」
と疑い始めます。
そして、最初の行動ができなくなります。
こんなようなことが繰り返されて、八方塞がりの状態になります。
人に対しても、
あの人はこう言ったけれど、それが本当がどうかわからないと常に疑っています。
お金とか、ものとか、時間とか、何か目に見える確証がないと信じにくいのです。
だから、本当の友達がいるかと言われるとわからなくなる、そんな感じです。
「信頼してはいけない」ビリーフの見立るコツとは?
自信がない=「信頼してはいけない」というわけではありません。
「自信がない」というのは他の制限するビリーフでもよく出てくる症状です。
例えば、
慢性的に頭痛がするからと言って、必ず脳の病気、というわけではい、という感じですかね。
ただの寝不足の場合もあるし、風邪の場合もあるし、他の病気の場合もある、みたいな。(合ってる?)
「信頼してはいけない」ビリーフの見立てのコツは以下のような症状が強く出ている場合です。
●事前アンケートなど自分のことを伝える記載が極端に少ない。
(相手を信頼していないから、書けない)
●騙された経験がある。
●誰かのことを恨んでいる。
●話したとき、なんだか心を開いていない感じがする、自分を内側を見せないぞ、と構えている感じがする。
話していても上辺だけで、つかみどころがない感じがする。
●「ここが成長しているよ」と言っても、頑なに受け入れない。
●誰かに仕事を任せることができず、一人忙しすぎる。
自分や、もしくは身近な人で思い当たる人はいませんか?
「信頼してはいけない」ビリーフが強い場合の対応のコツとは?
「信頼してはいけない」ビリーフが前面に出ている場合は、他のビリーフの場合とちょっと対応が異なります。
基本的に、自分を疑っているので、相手のことも疑いから入ります。
疑いの波動が出ていますので、こちら側としても、なんとも言えない嫌な感じというか、悲しい感じを感じると思います。
だけど、私たちメンタルコーチして理解しないといけないとは、
本人はそうしたくないのに、そうなってしまっているということです。
本人のせいではなくて、ビリーフのせいです。
過去に何か、そうなってしまった理由があるんです。
それくらい悲しいことがあっただけです。
対応のコツは、
まず前面的に、全体的に、信頼し、承認することです。
まずはラポール(信頼関係)を強めることです。
その方がこちらを疑っていても、そんなことを御構い無しに承認する。
メンタルコーチとしては「疑っていてもいい」よ。というスタンスで接します。
そして、いいところを承認する。
「こうした方がいいよ」という行動のフィードバックはできるだけ、少し経ってからにした方がいいですね。
他のビリーフの場合よりも、3倍くらい強めに全面承認する感じて言ってください。
そして、もう1つのコツは、軽めの波動で接してください。
信頼してはいけないの方は、とても真面目なので、いい意味で、気分が軽くなるような軽めの波動です。
「そうだよね、いいね」とニコッと笑顔で接する感じですね。
そうやって、少しずつ、
「私があなたを裁くつもりはない、ここは安心だよ、少しずつ信頼しても大丈夫だよ、怖いことは起こらないよ」
と感じ取って安心してもらう感じです。
ちなみに私も、「信頼してはいけない」ビリーフを強く強く持っていましたので、気持ち良くわかります。
自分も相手も、疑いから入るので、結構自分がいちいち、めんどくさかったです。^^
心理学って面白いですね〜。
心の仕組みを知り、こんな感じで対応のコツを掴めば、どんどん楽になる。
どんどん幸せが増えていきます。
心理学を知って、使いこなしていきたいですね。
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