セッションスキルを上げる【メンタルコーチ実践会開催報告】2023年6月28日

この内容は、クライアントさんとのセッションの絶対的成果を上げるには何がポイントが確認できます。

実際にセッションをやってみて、何がよかったのか、もっと改善できることは何か、のフィードバックをもらう実践会を開催しました。

参加してくれた佐々木いづみコーチがシェアしてくれました。

目次

スキルアップ実践会の内容

セッションスキルアップを図るための公開セッション実施しました。

プロのコーチ同士が、コーチ役、クライアント役となり、実際のリアルの悩みについてのセッションを行いました。

更に、the answer主宰の矢作コーチからフィードバックをもらいます。

自分では認識できない自分の強み、癖、セッション自体の内容、戦略を含めた良い点と具体的改善点などについてです。

the answerの認定コーチの多くは、資格取得後も、定期的な勉強会が用意され、主体的に参加し、質の向上を図り続けてきました。


今回は更に実践的な勉強会となりました。

セッション「スキル」や「質」により焦点を当てた具体的、実践的内容です。

フリーでコーチをされている人にとってはなかなかそんな機会は得られないので貴重な場だと感じます。

セッションテーマ

「モヤモヤしていること、上手くいっていないこと、もっと良くしたいこと、叶えたいこと」

*流れ
今回は15分セッションの設定です。

本日のゴール設定→現状確認→欲しい結果→障害となっているもの→解決策→気づきの回収
この流れで進めていきます。

公開セッションをしてフィードバックをもらう-その1

1組目は、私がコーチ役でした。

今回のお題は、以下の悩みのうち1つを、15分で解決することです。

クライアントの悩み、ゴール設定

YouTubeをダラダラと見てしまう。その結果、やるべきことが滞ってしまう。
残りの人生悔いなく過ごしたい。時間管理について相談し、やるべきことに集中したい。

現状確認

5~6時間ぐらいYouTubeをダラダラみてしまう。夜遅くなり、翌日の午前中が予定よりも行動
できない。やろうと思っていたことができない日もある。健康面でも良くないと感じている。

しかし、学習時間として2時間ぐらいは必須。気づきや楽しみとして自分に大切なのものでもあ
り、全部が無駄でないとも感じている。

欲しい結果

視聴時間を1日3時間に減らして、体調や脳のパフォーマンスを最良に維持したい。
より健康的に、朝から頭もスッキリした状態で、集中して活動できるようにしたい。
もっと運動もしたほうがいい。ダラダラ見ていた時間を有意義に使いたい。

障害となっているもの

決断していないから(時間を決めていない)
流れてきたものもついつい興味が湧いて見てしまうから。

解決策

・動画は学びとして必須なものが2時間、楽しみとしてアニメ1時間を1日の最大と決める
・夜22時以降は見ない。→午前、午後に1~2時間ずつ観ることにする。
その時間を、朝7時ぐらいに起きて体操をするようにしたい

クライアントさんの気づき

・夜遅くまで起きていることが、薄々はわかっているが、体に悪影響であることが明確化した
・動画は見ないのではなく、22時までに見終わるを意識する。1日のサイクルが改善されるので、
他の問題も解決できる。

矢作からのフィードバック内容

良かった点

・傾聴やリプレイ、承認のバリエーションが多く、クライアントにしっかりと向き合い、安心感
が与えられていたこと。
・セッション戦略として、痛みを掘っていくことで、欲しい結果を高めよう、行動に移そうと
フォーカスして進めてたことはOK


改善点

・笑う必要がない時に笑っている場面があった。茶化されているなどと誤解を生む場合もある。
共感しているのであれば「わかります」などと言葉を添えるなどが必要。

・どのステップを話しているのかを明確にするとよい。話が流れてしまい、同じ話の繰り返しとな
り、気づきの生まれにくさが起こっている。

・コーチからの要求も最後伝えるとより良い。「~することを、凄く楽しみにしています!」な
ど。クライアントの行動化の背中を押すこと力となる。

・契約(ゴール設定)が曖昧だったことが原因で、現状確認が続き、必要な気づきも弱かったの
ではないか。「残りの人生悔いなく、やるべきことに集中した時間を取りたい」が解決したい
ゴールではなくさらにチャンクダウンして、「有意義な時間の使い方について」とするとより明確
化ができたと思われる。

・さらには、「残りの人生悔いなく」とはどういう状態か?未来についての本当の望みの明確化
していくことが、今回は、必要な気づきが生まれた可能性が高い。

私自身の気づき

今回、契約(ゴール設定)が曖昧のまま、セッションを進めた結果、
解決策もぼんやりしたものとなってしまった自覚あり。

今後の対策としては、フィードバックをもらったように、ゴールを両者がよりイメージできるよう
具体化、明確化をすること。そして一番大切なことは、コーチ自身の直感や違和感などの気づき
があった場合は、丁寧に確認をしていくこと。

なぜならば、コーチサイドは、クライアントさんが自分では気付けない部分に気付き、フィード
バックしていく役割でもある。

そこには、クライアントさんにとっての、大切な気づきや解決に
繋がるポイントが潜んでいることが多い。クライアントさんのためにも、直感や違和感などから
の気づきを丁寧に取り扱っていくことの大切さを改めて実感できた。

自分の癖についても、無自覚だったので、知ることができて良かった。意識して改善していく。

実際のセッションを見てもらうことで、より頭の中で何を意識しているか?何を意識していくか?
の明確化が進んだと感じている。

明日からもより今日の気づきポイントを重点に意識しながら、
セッションしていくことで、よりスキルアップを図っていきたい。

公開セッションをしてフィードバックをもらう-その2

次に、2組目のセッションが行われました。

自分自身がコーチだったら
・どう戦略を立てるのか?ここでどう進めていくか?ここで具体的に何と言うか?
・矢作コーチだったらどんなフィードバックをするのだろうか?
良い点は?改善したらもっと良くなる点はどこか?自分との違いはどこか?
などを考えながら見ていきました。

他のコーチの視点と自分の視点の共通点と違いを知ることで
自分の自信につながる面もあれば、見立ての弱さや注視する点なども学ぶことができました。

クライアントさんの悩み、ゴール設定

30日間のYouTube連続投稿を目標にチャレンジ中。
しかし、自分の熱量が高い状態で発信ができていない。もっと熱量高く、いいものを届けたい。
どうしたらいいのか?

矢作からのフィードバック内容

良い点

・クライアントさんのために、良い気づきを起こそうと最後まで向き合い続ける姿勢

・質問の明確さ。ステップの移動もスムーズ。セッションスキルの基本が身についている。

改善ポイント

・目標達成できない理由の明確化をして進めるとより良かった。
今回は目標達成できない理由3つのうちどこだったのか?
(欲しい結果が弱い?やり方がわからない?内的葛藤?)

今回のポイントの1つ目は、クライアントさんの目標が、達成可能なゴールか否か?の判断にあった。

コーチ自身は、ここに違和感を感じることができていたので、確認していくことが必要だった。
例えるなら、
筋力がないのに「フルマラソンを最速で完走したい!」と言っているクライアントの状況だっ
た。

コーチは、そのゴール設定が違っていることに気づいているので、素直に伝えることが必要だった。

もっとコーチ自身の気づいていることや感覚を信じていい。

本当の心の会話ができない限り、クライアントさんと心を通わせていくことはできない。

2つのポイントは、コーチ自身も経験や知識がないことに関して

「やり方がわからない」場合もある。

そんな時にどう解決へと導いていくか?
解決策としては、以下をクライアントに確認していく。

解決策をわかっている人は誰か?
それを知っている人は、達成可能と言っているか?
自身ではそのゴールが何%解決できると思っているか?
など。

まとめ

今回の2つのセッションから、コーチとしての在り方、基本スキルの習得状況について振り返るこ
とができ、改善点の明確化ができた。

また、事例を通して、具体的な戦略を立てる上でのフォーカスすべきポイントと、実践的で具体的な手法について学びを深め、広げることができた。

2事例共通する学びとしては、コーチ自身の違和感、直感などによる気づきを、クライアントさ
ん側に伝えたり確認していくことの大切さ。

顕在化していないニーズや解決策、さらなる開花ポイントに繋がっている可能性があることを理解することができたので、次のセッションからは、さらに一段深いところへと積極的にアクセスしていくことができるイメージがきた。

今回の気づきを早速意識してセッションに臨み、クライアントさんにとって圧倒的成果を出せる
スキルと自分の在り方をさらに磨いていきたい。

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