本レビュー「漫画バビロン大富豪の教え〜「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則ーその1

目次

漫画バビロン大富豪の教えとは

「漫画バビロン大富豪の教えとは」とは1926年にアメリカで出版された「パビロンいちの大金持ち」を翻訳、脚本、漫画化したものです。

古代バビロニアを舞台に、「お金をためて、守り、増やすための原理原則」が学べる物語になっています。
本質的なことなので、年月がすぎても変わらないことなのでしょう。

目先のお金を得るためのテクニックというよりは、私たちが幸せになるための真理、在り方について学べる本だと思います。

ベストセラーになり、100年近くたった今でも多くの人に読まれており、現在出版されている多くのお金に関する書籍の原点ともいえる本とも言われているそうです。

3回読んで、3回目にしてやっとなぜベストセラーになっているのか、その意味がわかりました。

読んだあと、いろいろな人のレビューを読んだのですが、人によって感想は本当に違うので驚きました。
どの部分にピンのくるのかがそれぞれ人によって大きく異なることが多い本て、いい本ですよね。
一見、簡潔な感じがするのですが、読めば読むほど、味が出る、という本です。

3回読んで、毎回感想は全く違うものになりました

この本を読むのは今回で3回目となります。

1回目は、この漫画の元となってる原作の本で、まだお金との関係がうまくいっていなかった数年前に読みました。

その時は、「大富豪だけが知っている黄金に愛される七つ道具」とタイトルにもなっている「五つの黄金法則」がわかりやすくまとまっているので、この部分が一番この本が伝えたかったこと、というふうに捉えたんですよね。

それで、書いてあることは原理原則としてもちろん大切なことだなと。
でも、今まですでにそうしてきたし「そんな基本的なことはわかっている」とあまり素直になれなかった気がします。正直、ピンとこなかったんです。

2回目は、漫画となったのを機に半年くらい前に読みました。
1回目に読んだときとは全く違う感想になりました。

書いてあることはその通り。納得。
だけれども、壁を超えられるかどうかなのだと感じたんです。

壁とは、本の冒頭に出てくるのですが、「動いたものと、そうでないものを
分ける壁
」です。
教えてもらったことを本当に行動し続けるかどうか、です。

成功している人って、みんな行動し続ける人なんだよな、って感じたんですよね。
やっぱり行動なんだなって、思ったことを覚えています。

それで、今まではあまり貯金とか考えたことなくて、好きなように使ってきたのですが、教えの中に出てくる「収入の10分の1を貯金する」を本当始めたんです。


そして、今回3回目、読んでみました。
さらに素直に(笑)、深く読み込めた感じがします。

今までは、「大富豪だけが知っている黄金に愛される七つ道具」とタイトルにもなっている「五つの黄金法則」が大切でこの部分にフォーカスをしていました。

しかし今回は、後半部分、その後談として書かれている部分に、なんとも感じるものがあり、少し涙もしました。

今回は後半の方が、生涯にわたり「お金」を生み出し、心が満たされるための幸福を手に入れる上で、とても大切なことなのではないか、と捉えたんです。

とっても当たり前のことなんだけど、なかなか難しいこと。

収入の10分の1を貯金したり、それを守ったり、増やしたりすることが書かれているんですが、
まず最初のそもそも、お金を稼ぐにはどうすればいいのか、のことです。
お金を稼げないと、貯金もできないし、増やすこともできないですよね。

そして、最後の方に出てくる「なぜ私は働くのか?」という主人公バンシルの答えが心に染みました。
なぜ、働くのか?生活のためであるのはその通りなのですが、それだけではない何か。

私は仕事が結構好きなので、「なぜ働くのか」の答えは、「なぜ生きるのか」の答えでもあるなと思いました。

お金とは何か?
最後のシーンが一番伝えたかったことではないだろうか

最後の方のシーン、
主人公であるバンシルは、お金や名誉だけでなく、大切な家族と心も満ち足りた日々を送っています。

そして、お金があっても働くことの意義について聞かれて
「お金なんて、○○だよ」と答えます。
この答えに、へぇ〜、とうなづいてしまいました。

「お金とは○○」
あなたなら、この○○に何をいれるでしょう?

きっと、人それぞれ答えが違うのでしょうね。

私も過去は本当にお金に翻弄された人生でした。
今、改めて、最近、お金の概念が更新されたなーと思っています。

「お金とは○○」
この問いに先に自分なりに答えてみてから、この本を読んでみるのもいいのかもですね。

バビロンとは

バビロニアとは、紀元前18世紀から紀元前4世紀ごろに現在のイラク辺りに存在した王国です。その首都がバビロンです。
資源は乏しかったことから、他地域との交易が盛んであり、
数学や金融、及び法律、文学、宗教、芸術、天文学などが発達した古代オリエント文明の中心地でした。その後、多くの遺産が後代の文明に引き継がれました。

神殿では、穀物など貸付を行っていたことから、銀行の起源とも言われています。

あらすじ

主人公のバビロンは、武器職人の息子です。
貧乏で毎日働き詰めです。
そして、ある日ふと、不思議に思います。

「同じ道を歩いている人の中に、お金持ちで裕福な人もいれば、お金に困って苦しんでいる人もいる。この貧富の差がなぜ生まれているのか?

そこで、バビロンの大富豪であるアルカドにお金持ちになる方法について、話を聞きにいくようになります。

お金持ちとは、お金を持っている人のことではなくて、
お金の増やし方を知っている人だよ

という言葉から教えが始まります。

基本の学びを教えてもらった後、バビロンは大富豪アルカドからお金持ちになるためのチャレンジの旅を課せられます。
その旅をしていく過程、旅から戻ってきてからの試練を通して、お金とは何なのか、働くというのはどういうことなのかを学ぶ物語になっています。

大富豪だけが知っている黄金に愛される七つの道具

本の冒頭で、「七つの道具」を指南してくれた後に、さらにそれを昇華させたものとしてタイトルにある「五つの黄金法則」を指南してくれる流れになっています。

本のタイトルには「五つの黄金法則」とありますが、「七つの道具」と「五つの黄金法則」の内容はほぼ同じなんですよね。

全てのネタバレにならない方がいいこともあり、こちらでは、「七つの道具」のみ紹介したいと思います。

<大富豪だけが知っている黄金に愛される七つの道具>

第1の道具 収入の10分の1を貯金する
第2の道具 欲望に優先順位をつけよ
第3の道具 蓄えたお金を働かせよ
第4の道具 危険や天敵から金を堅守せよ
第5の道具 より良きところに住め
第6の道具 今日から未来への生活に蓄えよ
第7の道具 自分こそを最大の資本にせよ

第1の道具 収入の10分の1を貯金する

どれだけお金があろうが、結果的に全ての人がお金に不足を感じるとのこと。
なぜならば、人間の欲望とはどれだかお金を使おうが、際限なく溢れ出るものだからです。

ならば、欲望のまま使い切るのではなく、まず収入の10分の1を貯金をして貯めると決めるということです。

実際、私も収入の10分の1の貯金を始めたのですが、
やってみてわかったことは、単純に貯金が増える、ということだけでなくて、お金と真剣向き合う、ということを意図していたのだとわかりました。

もともとは、今持っているお金の金額を毎回見ることはどうなのだろう?と少しの怖さがあったんですよね。
その金額を目にする機会が多いので、それが植え付けられてしまい増えないのではないか、と思っていたんです。

しかし、それは間違いでした。
貯金を初めて、お金と向き合うようになって、自分が続けていることが嬉しくてお金により良い感情を持つようになったんです。

それにより不思議と収入がより増えるということが起こりました。すごいです。

第2の道具 欲望に優先順位をつけよ

全部のお金を使わないと決めると、自分に本当に必要なものは何かを考えるようになります。

優先順位の低いものは切り捨てても生活水準は大して変わらない、とありましたが、本当にそうでした。

例として、
マイクロソフトのビルゲイツは飛行機はエコノミーだそうです。
なぜ、エコノミーなのかと聞くと「到着する時間はファーストクラスと一緒だから」と答えたそうです。

Facebookののマーク・ザッカーバーグは会社までホンダのコンパクトカーで通っているそうです。

本当にお金や自分と向き合っている人は、物質主義的な消費は精神的に満たされないことを既にわかっていて「ダサい」と考えるとのこと。

「ダサい」とあえて言葉でいうと、よりたくさんのものを持たないでいいと、安心できます。

お金と向き合うと、
自分が一番やりたいことは何なのか?
という問いも自分に日々質問することになります。

だから、自分とも向き合うことになるんですよね。

私も欲望に優先順位をつけて考えてみました。
過去の失敗のことも思い出しました。

例えば、
数年前、優先度の一位はずっとこれでした。

「お金への不安が消えるよう安定したビジネスを作る」

このために自分に投資をしていました。

ブログで集客する
SNSで集客する
セミナーで申し込んでもらう
サービススキルを上げる
などなどの勉強を同時にやっていたんですよね。

これは、
「お金への不安が消えるよう安定したビジネスを作る」
というたった1つのことだけにフォーカスしている
つもりでした。
たくさんのお金が出て行ってもなかなか形にならなくて、
苦しかったなーと思います。

やってもまだ足りていない感じがして
いろいろ勉強したくなってしまう。


だけど、途中から少しずつ気づいたんです。
その鍵は思っていたより
「欲望」そのものををもっともっと細分化しないといけない、
ということだったんです。


「お金への不安が消えるよう安定したビジネスを作る」
のために、
まずさらに細かい欲望、どれをやるのか、まで優先度を
決めるということでした。

例えば、まずこの3ヶ月は
「サービススキルを上げる」
だけをやるとか。

じゃないと、いろんなものに手をつけるから、
どれも中途半端な感じになったんですよね。

それから、その1つか2つ決めたものについて
毎日、毎日、そのことについて、
どれだけ忘れないかってことが大事だったんです。

続きは次のページで

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